プロゴルファー 天沼 知恵子さん
視力 0.05 → 1.5
▼プロフィール▼
1975年4月23日生まれ。静岡県出身。
1996年プロテスト合格。
2001年女子賞金ランキング3位。
『もう絶対、治らないものだと思って生きていたので、これはすごいことですよね』
■プレー以外のところで、けっこうドキドキしていましたね
中学1年生ぐらいから、目が悪くなりだして、席が一番後ろだったんですけれども、黒板の字が見えにくくて、眼鏡をかけるようになりました。当時は、部活でバレーボールをやっていて、そのためにソフトコンタクトレンズを入れてみたのですが、どうもしっくりこなかったんですよ。それで、調べたら、アレルギーだということがわかって、それ以来ハードコンタクトレンズに変えて生活していました。バレーボールは室内競技だったので、コンタクトレンズでもそんなに不自由は感じなかったのですが....。まあ、唯一あったのは手入れぐらいですかね(笑)。
その後、ゴルフを始めてからは、いろいろと不便が出てきました。雨の日はまだ湿気があったので、逆に大丈夫だったのですが、問題は風の日ですね。風があって、バンカーに入ったときなんか、砂が目に入ってしまって痛くなるので、たいへんですよね。練習のときはサングラスしながらやっていたのですが、そのへんの煩わしさもかなりありましたね。
しかも、ショットする瞬間にコンタクトレンズが飛んでしまうことがよくあって、何回もなくしているんですよ。試合中も「コレなくなったらどうしよう」とか思ったり、ツアーの宿泊先でも「朝なくしたらどうしよう」とか、「夜なくしたらどうしよう」とかいうふうになってしまって。眼鏡でプレーしたことはないし、予備のコンタクトレンズは持っていないし、とプレー以外のところで、けっこうドキドキしていましたね。
■度胸でやるしかないなー
Lasikの治療については、以前から話は聞いていたんですけど、実際にやってみようということになったのは、マネージャーの知り合いから、治療を受けてみないかと紹介してもらったことです。でも、最初はやっぱり不安だったんですよ、目だということもあって。それで、実際にこちらに説明を受けに来たら、プロ野球選手の方や、もちろん、プロゴルファーの方の例もあったので、少し安心しました。でもまあ、実際にやってみないとわからないなーっていうのもあるし、最後は度胸でやるしかないなーって(笑)。だから、最初に話を聞いて2日後ぐらいには、もう、「やるぞ」と決心していましたね。
■目が大きくなったかなー!?
治療が終わって、目をあけたら、もう見えていたんですよ。治療前は視力が0.05だったので、自分のすぐ周りしか見えなかったんですが、それが、遠くのほうまで見えているのには驚きましたね。夜も景色とか全然見えなかったんですが、あまりに見えるので、ついキョロキョロしてしまいましたよ。うれしかったですねー、やっぱり。朝、目が覚めたときも、なんか世界が違うような感じがしました。「明る〜い」って感じですよね。ハードコンタクトレンズの場合、いつも目をしかめるようにしていたのですが、治療後は目が開いたような感じがしましたね。目が大きくなったかなー!? なんて(笑)。
■これからは目に関して、なにも心配しなくていいというのは大きいですよね
もう、いまは治療から一週間経って、練習を始めているんですけど、グリーンの「読み」ができるようになりましたね。「あー、こんな傾斜だなー」とか「こういう芝の感じだなー」とかがわかるようになったんですよ。それに、いままでは、集中すると、まばたきをしなくなるので逆に乾いてしまって気になったりとか、体調がよくないときなんかは、疲れが一番目にきてしまったりとかで、けっこうたいへんだったんですけどね。でも、そういうのも含めて、これからは目に関して、なにも心配しなくていいというのは大きいですよね。
■違う自信となって戦える
2000年は自己最高の順位を残せたんですけど、今後は国内はもちろん海外も狙って行きたいという夢があります。向こうは風が強いコースがけっこうあるので、コンタクトレンズのこととかでも心配していたのですが、それを気に掛けなくていいというのは、ちょっと楽になりましたね。ひとつでも自分の煩わしいものがなくなっていったら、違う自信となって戦えると思うので。もう絶対、治らないものだと思って生きていたので、これはすごいことですよね。来シーズンも、国内でしっかり成績を残して、早く海外にも挑戦したいですね。目がよくなったおかげだと言えるといいんですけど....(笑)。